文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月8日
難聴とは音が聞こえにくくなることですが、異常が生じた場所によって症状も異なります。
ある特定の音が聞こえなかったり、自分の声も聞こえなかったり、耳鳴りやめまいを伴ったりする場合もあります。
加齢とともに難聴になる傾向があるのですが、大音量で音楽を聴く人や騒音環境に長時間いる人など、若くても難聴を発症するケースがあります。
難聴でお困りの方は人の声が聞き取りにくいため、声をかけられていることに気づかず、返事をしなかった、無視をしたと誤解を受けることもあります。
また、音や自分の声が聞こえにくいために、テレビの音を大きくしすぎたり、人に大声で話しかけたりして迷惑がられることもあります。その結果、人とかかわらないようになるケースもあり、コミュニケーションに影響してきます。
難聴の原因はさまざまで、原因を取り除くことでスッキリ解消すれば良いのですが、なかなか簡単にはいかないこともあります。その場合には自律神経がかかわっていないか考えてみるとよいかもしれません。
自律神経はわたしたちの体を守ってくれているのですが、何らかの原因でそのバランスが崩れると不調が起こります。難聴もその不調の一つと考えられます。ということは、自律神経のバランスを整えることで、難聴を改善できる可能性があるということです。
このページでは、難聴を改善したい方のために、難聴と自律神経の関係について詳しく説明しております。
【目次】
難聴の基礎知識を身につけることはとても大切です。まず、音の伝わり方についてご説明します。
耳介(じかい:いわゆる「耳」と呼ばれる外に出っ張った部分)から入った音は、外耳道(がいじどう:耳の穴)を通って鼓膜に伝わり、振動させます。ここまでが「外耳」と呼ばれる部分です。
鼓膜に伝えられた音の振動は、その内側にある3つの耳小骨(じしょうこつ)に伝わります。ここまでが「中耳」です。
さらに内側にある蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部分の有毛細胞で、音の振動が電気信号に変換され、聴神経(ちょうしんけい)へと伝わります。ここまでが「内耳」です。
このあと、音の信号は脳へと伝えられます。
この音の伝わる経路のどこかに異常が生じると、難聴の原因となります。
(1)難聴の種類
難聴は、異常が生じる部分によって大きく3つに分類することができます。
(2)難聴の症状
難聴のタイプによって症状の出方も異なります。
(3)難聴の原因
①加齢
音を電気信号に変換する有毛細胞が加齢とともに機能低下します。
②疾患
中耳炎・外耳道炎・耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)・外リンパ婁(ろう)・聴神経腫瘍・血圧異常・自律神経失調症・メニエール病などがあります。
③大音量による刺激
瞬間的に大きな音を聴いたり、長時間騒音環境にいたりすることで、有毛細胞が損傷を受けます。
④鼓膜の損傷
耳かきなどで鼓膜を傷つけると聞こえにくくなることがあります。
⑤ストレス
生活環境や人間環境によるストレスが、自律神経のバランスを崩し、難聴の原因となることがあります。
⑥薬の副作用
結核のお薬、リウマチのお薬、利尿薬の副作用で難聴を引き起こすことがあります。
(4)難聴の対処法
難聴の原因となっているもので、取り除くことが可能なものをまず取り除きます。原因に対処をすること、大音量で音楽を聴かない、ストレス発散をするなどです。
自律神経は、体内の臓器の活動を調節する大切な神経です。自律神経は、互いに反対の働きをする交感神経と副交感神経からなっています。
両者は状況に応じて自動的に切り替わり、バランスをとっています。本人の意思でコントロールすることはできません。
一般的に交感神経は興奮、副交感神経は緩和する方向に働きます。
たとえば心拍数、血圧に関してみてみると、交感神経が優位のときは、心拍数増加、血圧上昇がみられます。反対に副交感神経が優位のときは、心拍数減少、血圧降下がみられます。
この交感神経と副交感神経の切り替わりがうまくいっていると、わたしたちの体は良い状態に保たれているのですが、不規則な生活やストレスなどで、バランスが崩れることがあります。
交感神経は緊張しているときによく働き、副交感神経はリラックスしているときによく働きます。つまりストレスがかかって緊張した状態が続くと、副交感神経に比べて交感神経が働きすぎ、バランスが崩れてしまうのです。
自律神経のバランスが崩れると、心臓に負担がかかったり血圧が上がりすぎたり、その他さまざまな不調を起こします。
難聴を和らげる自律神経の整え方を知り、実践しましょう。
(1)規則正しい生活をする
十分な睡眠の確保、規則正しい生活リズムで自律神経を整えましょう。疲労を少なくすることが大切です。
(2)ストレス発散をする
趣味やスポーツなどで、ストレスを発散しましょう。ストレスを完全になくすことはできませんし、多少のストレスは必要です。
プラス思考で、物事をストレスに感じすぎないようにしましょう。
(3)深呼吸をする
ストレスを感じているときは呼吸が浅くなりがちです。深呼吸をすることは自律神経を整えるのに役立ちます。
(4)騒音環境から離れる
騒音を聞き続けることはストレスになり、自律神経を乱します。ときどき騒音のある場所から離れる、耳栓をするなど騒音環境を減らす工夫をしましょう。
当院では難聴でお困りの方の為に以下の方針で改善を目指しております。
1.内耳の環境の改善
難聴の場合、内耳のリンパ液に問題が生じていることが考えられます。耳周辺のツボを刺激することにより、血流・リンパの流れを良くすることにより、難聴の改善を目指します。
2.免疫力の改善
免疫力が低下すると難聴が改善しにくくなります。改善がなかなか進まない悪循環におちいることも多々あります。免疫力を上げることはとても重要です。見逃しがちな点ですが、とても大切です。
3.自律神経のバランス
疲れ・ストレスなどにより自律神経の乱れが生じて難聴が起こることが考えられます。自律神経の乱れを整えることは難聴の改善のためとても重要です。
4.肩周辺の筋肉の緊張の緩和
難聴でお困りの方は、肩こり・首こりがきつくなっている方が多いです。この周辺の筋肉が凝ると耳への血流が悪くなることがあります。肩周辺の筋肉を和らげてあげることはとても大切と考えます。
難聴には自律神経の乱れが影響していることがあります。自律神経のバランスを整えることで、難聴の症状が改善することが多くあります。難聴はしっかり自律神経のバランスを整えることがとても改善には大切です。どうぞあきらめないでください。
兵庫県篠山市 HMさん 23歳 女性 音楽講師
私は、音楽講師をしており、毎日のように音楽のある生活を送っていました。しかし、ある日突然、右耳がほぼ聞こえなくなると同時に、耳鳴り・閉塞感・めまいにも襲われ、とても辛い日々になりました。
そこで、耳鼻咽喉科へ行くと、「突発性難聴」と言われ、毎日のようにステロイド剤の点滴や薬を飲み続けますが、一向によくならず、先生からは「これ以上よくなりません」「慣れます、大丈夫です」と言われ、少し大袈裟かもしれませんが、人生の終わりとはこうゆうものか・・・と。
そして、藁にもすがる思いでインターネットを見ていると、横幕鍼灸院さんにたどり着きました。
鍼治療を受けるのは初めてだった為、不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、診察を受けると、先生は、耳を触診しただけで状況をとても丁寧に説明していただき、鍼治療は痛いイメージがあったのですが、とてもリラックスでき、毎回先生のお話を聞かせていただくのも楽しみになってきました。
ローラー鍼は常に持ち歩き、少しでも時間があればする!、お灸や食べ物もアドバイスいただき、身体を大切に過ごしてみました。すると、通う度にびっくりするほど耳鳴り・閉塞感がなくなり、そして聴力も落ちる前より聞こえるようになりました。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
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