更新日:平成29年12月21日
めまいは突然あらわれる現象で、多くの方が悩まれている症状です。
老若男女誰しもが経験する可能性がある「めまい」ですが、40代以降の女性に多い傾向があると言われています。
めまいの原因は耳か脳にあることが多く、めまいの感じ方により「回転性」・「浮動性」・「立ちくらみ」の3つに分けることができます。
めまいの症状はすぐにおさまる軽いものから日常生活に支障が出てしまう重いものまで様々です。つらいめまいですが、悪化しやすい時期があるということがわかってきました。
めまいと上手につきあうためには、めまいが悪化する時期について知ることが大切です。このページでは、めまいでお困りの方ために、めまいが悪化する時期について詳しく説明しております。
【目次】
6~10月にめまいが悪化する原因は、「気圧」です。
6~10月は梅雨や台風の影響で雨が多い時期です。
雨の日は一般的に気圧が低い「低気圧」と呼ばれる状態で、低気圧がめまいを悪化させる可能性があると考えられています。
しかし、低気圧でめまいが悪化すると言われてもピンとこないですよね?
めまいの原因の多くは耳にあると言われているのですが、低気圧の影響を受けてしまうのは、ズバリ「耳」です。
耳(内耳)には三半規管というリンパ液に満たされた場所があり、体が動くとリンパ液も揺れます。リンパ液の揺れ=体の揺れを意味するのですが、気圧の影響を受けると体が揺れていなくてもリンパ液が揺れてしまいます。
これがめまいにつながってしまうのですが、それを理解するためにはからだがどうやってバランス(平衡感覚)を保っているかを知るとわかりやすいかもしれません。
人のからだは、「耳からの情報」・「目からの情報」・「筋肉からの情報」の3つを脳が総合的に判断してバランスを保っています。この3つの情報がかみ合っていると、からだはバランスをとることができます。しかし、そうでない場合、「どういうこと?」と脳がパニック状態になります。
例えば、目と筋肉は「体は動いていない」という情報を脳に伝えているのに、気圧の影響を受けた耳だけが「体が動いている」という情報を脳に伝えたとします。この時、脳はこの情報のズレを調整しようとするのですが、上手に調整することができず、その結果めまいが生じてしまうのです。
気圧の変化は誤った情報を脳に伝える要因となり、それがめまいの悪化につながります。
季節の変わり目にめまいが悪化する原因は、「気温の変化」です。
季節の変わり目は気温の変化が激しく、服装で調整しようとしてもなかなか難しいのではないのでしょうか?
「私は大丈夫」と思っている方でも、実は影響を受けている場所があります。それは、自律神経です。
自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」の2つを指します。2つの神経は相反する働きをしてバランスをとり、からだを良い状態に保ってくれています。
気温差があるこの時期も、自律神経は気温の変化に合わせようと頑張ってくれています。しかし、負担が大きくなると自律神経のバランスが乱れてしまい、そのことがめまいをはじめ様々な不調につながる恐れがあります。
気温差は自律神経が乱れる要因となり、それがめまいの悪化につながります。
めまいが悪化した時の対処法は、原因により異なります。
(1)気圧の変化が原因と考えられる時
お天気の影響で体調が悪くなることを、「気象病」と呼びます。気象病と呼ばれる代表的な症状は頭痛ですが、めまいもその一種です。
お天気でめまいが悪化する場合、そのメカニズムは車酔いと似ているため、酔い止めの薬で症状がおさまる可能性があります。
(2)血流の悪さが原因と考えられる時
血流を悪くしないために、体を冷やさないようにしましょう。温かい飲み物を飲んだり、軽く体を動かしたりすると良いでしょう。耳をやさしく揉むことも効果的です。
(3)自律神経の乱れが原因と考えられる時
自律神経が乱れているときは、こころとからだを休めることが重要です。好きなことをしてストレスを発散したり、ゆっくり睡眠を取って体をいたわったりしましょう。
めまいが悪化する時期を知り、心に余裕を持ちましょう。そうすることにより、めまいの症状が改善する事が多くあります。めまいは、しっかりと向き合えば良くなる病気です。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も診察しています。
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