耳鳴りの治療法は、原因を特定することで決まります。耳鳴りの治療を始めるのは、基本的に早いほど良いといいます。
病状によっては、緊急性が求められるケースもありますので注意が必要です。
耳鳴りのもとになっている病気の治療を行うことで、耳鳴りの症状が治まることもあります。耳鳴りの治療法を事前に知ることは、耳鳴りを治すためにとても大切です。
このページでは、耳鳴りを治したい方のために、耳鳴りの治療について詳しく説明しております。
【目次】
耳鳴りの治療法については、まず耳鳴りのタイプを把握することが肝心です。
耳に関する障害からきているもの、脳や全身にある疾患からきているもの、心因性のもの、加齢からきているもの、さまざまです。
治療をするにあたり、とくに重要なのは重篤な病気が原因となっている場合と、緊急性のあるものです。
耳鳴りを引き起こしている疾患が何なのか自覚できれば、どこの病院に行けばよいか判断できます。
しかし、例えば心因性の耳鳴りですと、耳鳴りの専門医師でないと要因にたどり着くまで時間がかかることもあります。ご自分がかかえている疾患の重症度を認識するのも難しいでしょう。少数ではありますが、耳鳴りの疾患を専門とする「耳鳴り外来」が、全国の大学病院や耳鼻咽喉科にあります。
まずは専門の医療機関で、耳鳴りが身体のどの部位からきているのか詳細に検査をすることが、最適な治療法を見つける早道といえます。
緊急を要する耳鳴りの治療とは、脳や血管に関する疾患が背後にある場合です。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など重篤な疾患の前兆として、耳鳴りがすることがあります。その耳鳴りの正体は、血管の内部で問題が起こり発生している音かもしれません。
耳鳴りだけでなく、頭痛や吐き気、意識が遠くなる、言葉がすんなり出ないなどの症状もあれば、すぐに救急車を呼びましょう。
ご家族が病院まで自家用車で連れて行く、あるいは様子を見るというのは危険です。病状によっては緊急手術となる場合もあります。
突発性難聴を発症した場合も、緊急に受診するのが得策です。突然に症状が出るのが特徴で、耳鳴り以外に耳がつまる感覚やめまいを伴います。発症から2日以内に治療を開始すれば、良好な回復を期待することができます。
突発性難聴の治療法は確立されており、ステロイドホルモンを大量に投与する方法が一般的です(内服もしくは点滴)。それに代謝や血流の改善を目的として、血漿増量剤、ビタミン溶液の点滴などを併用します。治療期間は、一週間から10日程度となります。
耳に原因のある耳鳴りの治療は、耳鼻咽喉科が専門となります。
鼓膜の破れやけがなどの外傷的なもの、外耳炎や中耳炎には、内服薬や塗布剤で傷ついた患部の炎症を抑える、自然治癒を促す、または外科手術で鼓膜に開いた穴をふさぐ、といったことが中心になります。
難聴からきている耳鳴りには、ビタミン剤などの薬物療法だけでなく、雑音に耳を慣れさせて耳鳴りが気にならなくしていく音響療法や、耳鳴りの現象を受け入れるためのカウンセリング、補聴器で対応することもあります。
メニエール病は内耳におけるリンパ液の増加が原因とされますが、耳鳴りと強度のめまいも生じます。まず、それらの苦痛を薬で取り除き、利尿薬などでリンパ液を調整します。回復するまで安静にすることが大切です。
血管性の耳鳴りでは、血管に障害がある場合に生じますが、耳やその周辺だけの問題とは限りません。そもそも高血圧や動脈硬化などが関係していることもあります。耳鳴りの治療というよりも、もとになっている疾患を治すことが先決です。
心因性の耳鳴りに対する治療は、原因が精神的な疾患であると認識できるまでに時間を要する可能性があります。
ご自分がかかえるストレスがどのレベルなのか、客観的な判断はできにくいものです。耳の治療ではなく、心の問題に対してアプローチしていく治療となります。
治療法は、ストレスのない環境をつくりリラックスする、自律神経を整える、心理療法や行動療法により考え方に柔軟性を持たせる、といったものになります。
薬物療法を取りいれ、抗うつ剤や睡眠導入薬などで、状態を安定させる場合もあります。肯定的な気持ちが戻れば、耳鳴りの症状も治まります。
耳鳴りは多様な原因が関係しており、意外なところからきていることもあります。治療が長期にわたる可能性もあります。どうぞあきらめず、耳鳴りの原因を見極め治療と向き合ってください。
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