文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月28日
耳鳴りの症状は、とてもつらく、生活に支障を伴います。また、精神的な負担も大きいので、仕事・家事・勉強などが困難になる方さえおられます。
このまま一生良くならないのではないか?と不安になる方も多くおられます。これをお読みのあなたもそのお一人かもしれません。
耳鳴りもめまいと同様に、決定的な対処が存在していないのです。耳鳴りは、なかなか改善しにくいと言われます。
耳鳴りが起こる理由は、不明と言われる事が多いです。耳鳴りの症状を改善するためには、きっちりとした対応をする事が重要です。
耳鳴りを改善するためには、耳鳴りについて知ることが大切です。このページでは、耳鳴りの症状・理由について詳しく説明しております。
【目次】
耳鳴りとは、不快な音が聞こえる現象です。誰にでも起こりうる可能性があります。
耳鳴りは、大きく以下のように分類する事が出来ます。
(1)生理的耳鳴り
一時的な反応で、病気ではありません。静かな場所で「シーン」というような音が聞こえる場合を指します。
(2)自覚的耳鳴(じかくてきじめい)
自分にしか聞こえない耳鳴りです。耳鳴りでお困りの方の多くがこれに当てはまります。
音の発信源が特定できない場合も多く、音を感じる場所や大きさが変化することもあります。
(3)他覚的耳鳴(たかくてきじめい)
聴診器などを通して他者にも聞くことができる耳鳴りです。自分の体が発する音が発信源になっています(呼吸音・心臓の拍動・関節の収縮音など)。問題にならないことが多いですが、稀に血管病変や腫瘍に起因するものもあるため注意が必要です。
耳鳴りの症状は、「自分にしか聞こえない音が存在する」というものです。
多くの場合、どんな音が聞こえていて、どのくらい不快かを伝えようとしても、なかなか理解してもらえません。
辛さを共有できないという点は、耳鳴りでお困りの方が抱える大きな悩みの1つと言えるでしょう。
耳鳴りで聞こえる代表的な音には、以下の様な音が挙げられます。
耳鳴りとして感じる音には個人差があります。上記の3種類以外にも「ブーン」「ゴォー」など、様々な耳鳴りが存在します。自分にしか聞こえない不快な音が続くようであれば、医療機関を受診するようにしましょう。
最初は生理的耳鳴りであったとしても、意識しすぎることがストレスとなり、慢性的な耳鳴りに進んでしまう可能性もあります。「耳鳴りにあまり意識を向けすぎない」ということも重要なポイントです。
耳鳴りの理由は、多くの場合特定が難しいと言われています。ですが、耳鳴りが起きる理由として割合が高い場所があります。それは「耳」です。
耳は、「外耳(がいじ)」「中耳(ちゅうじ)」「内耳(ないじ)」の3つに分類することができます。
多くの耳鳴りに関わっているとされるのは、この中でも「内耳」です。
<音が聞こえるメカニズム>
外から音が入ってくる
↓
内耳で電気信号に変換される
↓
電気信号は神経を通り脳に伝わる
↓
音として認識される
耳鳴りはこの過程のどこかで異常が起きた結果発生すると考えられています。そのため、内耳の病気では耳鳴りでお困りの方が多くいらっしゃいます。
内耳以外にも耳鳴りが起きる要因として考えられるものに、以下のような物が挙げられます。
耳鳴りの対応で効果が確立されている方法は残念ながらありません。効果があると考えられる方法をいろいろ試していくというのが現状です。
耳鳴りで行われる治療法には、以下の様なものが挙げられます。
血流改善薬:血流を改善します
抗うつ薬・抗不安薬:不安を和らげます
ステロイド:炎症を抑えます
ビタミン剤:内耳の代謝や神経機能の改善を促します
のどにある星状結節に、少量の局所麻酔を注射します。内耳の血流を良くすることで、内耳機能の回復を促します。
耳鳴り順応療法と訳されます。「耳鳴りが起きる理論を理解する+強制的に小さな雑音を聞き続ける」ことで、耳鳴りに意識が向かないように訓練をします。
鍼や灸でツボを刺激して、自律神経や血流など体のバランスを整えます。
カウンセリングなどで耳鳴りが気にならなくなるように導きます。
難聴による聴力の低下が耳鳴りを引き起こしている場合があります。補聴器により音を増幅させることで耳鳴りの改善が期待できます。
当院では耳鳴りに対して以下の方針で改善を目指します。
耳の内耳と呼ばれる音を感じる部分に炎症などがおこり、耳鳴りを生じる可能性があります。しかしながら、この部分は検査などではわからないことが多いです。
内耳の部分は薬も効きにくい部分なので対応が困難になります。しかしながら、内耳の状態を変える事は、耳鳴りを改善するためには最優先となります。
特に内耳の有毛細胞と呼ばれる音を感じる為の細胞があります。この細胞が炎症などの影響により傷付き敏感となります。このため、有毛細胞の血流を良くする事により耳鳴りの改善を促します。
喉鼻耳の関係
耳鳴りが起こる可能性として、耳鼻咽喉領域の問題を考えます。耳鳴りが起こる前に、風邪をひいていたと言われる方が多いのです。アレルギー性鼻炎や花粉症の方も多くみられます。
咽・鼻の粘膜が弱いと、風邪のウィルスなどが、耳管とよばれる耳につながるトンネルを通って、耳に入ってくることがあります。
この結果、内耳に炎症がおこり、耳鳴りが発生する原因になります。
薬などで、耳の炎症を抑えたとしても、耳鼻咽喉領域に慢性炎症が残る場合があります。このため再発が起こりやすくなります。耳鳴りの症状の改善には、耳鼻咽喉領域を良くする事が重要です。
耳鳴りの症状を改善するためには、免疫力を上げる必要があります。
耳鳴りをお持ちの方の耳鼻咽喉領域の粘膜は、必ずしも良い状態とは言えません。咽鼻粘膜の状態が良くない方は、耳鳴りになりやすくもあります。
では粘膜の状態をよくするには、どうすればよいのでしょうか?内臓の状態を良くする必要があると考えます。
特に、肝臓・小腸は皮膚や粘膜を強化する働きがあります。この部分を調整する事により、粘膜の状態が改善されます。
耳鳴りの原因を、耳だけの問題ととらえず、全身の問題として対応する事が重要です。耳鳴りを改善するには、とても大切な事です。
耳鳴りは自律神経のバランスを乱します。不安・うつ・不眠・めまい・動悸・息苦しさなどの自律神経失調症の症状をお持ちの方も多くおられます。
家事・育児・仕事・勉強などの日常生活にも大きな影響が出ます。
自律神経のバランスが乱れますと耳鳴りが大きくなる悪循環を引き起こします。自律神経の特に交感神経が過敏になりすぎている状態の方が多いので改善が必要です。
特に、耳や脳に異常がないと言われた方は自律神経の乱れが耳鳴りの原因になっていることが多くあります。自律神経を治療する事が耳鳴りの改善にはとても重要です。
耳鳴りは本当につらい病気です。他人から理解されず、良くならないと言われると一人で悩まなくてはなりません。一生このままなのか?と深く悩まれる方も多くおられます。耳鳴りは、原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
広島県広島市 KKさん 43歳 女性 主婦
ある日突然耳鳴りが始まり、すぐに耳鼻科に行きました。聴力に問題がなかったためビタミン剤を飲みながら様子を見ていましたが、1か月後には聴覚過敏になり、耳の閉塞感もひどくなってきました。
ステロイド剤も飲みましたが、特に変化がなかったので総合病院でMRIとCTの検査をしてもらいましたが、特に問題がありませんでした。副作用のことを考え、ステロイド剤をやめて漢方薬なども飲みましたが効果なし。
耳鼻科の先生もこれ以上できることはなく、症状とうまく付き合っていくしかないとおっしゃるばかりでした。その頃は、特に聴覚過敏のせいで日常生活にかなり支障をきたしていました。食器がぶつかる音はもちろん、ほんの些細な物音でも耳を通り越して脳にパーンと響いてきます。外出するのもかなりつらい状態でした。
これは精神的な問題なのかなと心療内科についてネットで調べていたら偶然、横幕鍼灸院のサイトにたどりつきました。
ここで初めて「耳の病気を治す」という言葉を目にすることができたのです。広島から神戸まで通うことを最初は迷いましたが、このままでは普通の生活ができないと思い、電話をかけてみました。結果、思い切って通うことにして大正解でした。
鍼灸院は初めてでしたが痛みもなく、治療のたびに少しずつ良くなる感じがしました。先生が明確に病状や治療について説明してくださるので精神的にも安心できました。遠方ですがローラー鍼を使うことで毎日治療できることもありがたかったです。今思えば治療を初めて1か月過ぎたころにぐっと音の響きが少なくなったように思います。
耳だけでもなく、膝の痛みも治療していただき本当に助かりました。もともと冷え症気味なのですが、最近は血行も良くなった気がします。まだまだ普通の人より音が響いたり、閉塞感があったりしますがこれからもコツコツ治療を続けて完全に治せたらいいなあと思います。本当にありがとうございました。これからも宜しくお願いします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
耳鳴りと頭鳴りに困っていました。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
気持ちが落ち込んだり、マイナス思考になりがちでした。
Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
2~3回通ってみると、頭鳴りが完全になくなり、3ヶ月程で耳鳴りもほとんど気にならなくなりました。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
先生から食事についてもアドバイスしていただき、知らないことばかりで、感謝しています。
ありがとうございました。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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