文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月5日
花粉症とは、ある特定の花粉に過剰に反応して起こるアレルギーです。花粉症の症状は主に鼻や目に現れ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがあります。
それまでアレルギーとは縁のなかった人も、ある日突然、花粉症を発症することがあります。
いったん発症すると、毎年、花粉症の時期になったら、つらい鼻水や鼻づまりに悩まされることになります。
花粉症でお困りの方は年々増加しており、3~4人に1人は花粉症を発症していると言われています。もはや国民病です。花粉症対策グッズが売られているほどです。
このつらい花粉症の時期に耳鳴りまで起こる方がいらっしゃいます。花粉症の時期と一致しているということは、花粉症が原因となって起こる耳鳴りと考えられます。
花粉症の症状を軽くし、不快な耳鳴りを改善したいものです。
花粉症による耳鳴りを改善するためには、花粉症と耳鳴りの関係について知ることが大切です。このページでは、花粉症と耳鳴りの関係について詳しく説明しております。
【目次】
花粉症の基礎知識を知り、症状の改善に役立てましょう。
(1)花粉症とは
花粉症とは、ある特定の植物の花粉に対して過剰な免疫反応を示すアレルギーです。花粉という異物を体から排出するために、防御反応が過剰に働いているのです。
花粉症は原因となる花粉の飛ぶ季節に起こるため、季節性アレルギーとも呼ばれています。
(2)花粉症の症状
花粉症の症状は、主に鼻と目に現れ、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを花粉症の三大症状と言います。症状の程度は、花粉の飛散量や体調によって異なります。症状の重い年もあれば、軽い年もあり、同じシーズンでも日によって症状の出方が変わります。
(3)花粉症の原因
花粉症の原因は、植物の花粉です。花粉症の原因となる花粉は60種を超えると言われており、人によって反応する花粉は異なります。空中に飛び交っている花粉が鼻や目の粘膜に接触することで、過剰な免疫反応が起こるのです。
(4)花粉の飛散時期
花粉の飛散時期は地域によってそのピークの時期が多少異なりますが、年中、いずれかの花粉が飛んでいます。一般的に、春はスギ・ヒノキ、夏はシラカンバ・イネ、秋はブタクサ・ヨモギ、冬はスギが多いとされています。
花粉の飛散状況を伝える情報も発信されていますので、ご自身の花粉症の時期が近づいてきたら、こまめに確認すると良いでしょう。
(5)花粉症の対処法
花粉症の対処法は、症状に合わせたお薬が中心となります。飲み薬や点鼻薬で症状を抑えます。
また、花粉を近づけないようにすることも大切です。マスクやゴーグル、花粉のつきにくい衣類などで、できるだけ花粉に接触しない工夫をしましょう。
耳鳴りの基礎知識を知ることは、耳鳴りを治すために大切なことです。
(1)耳鳴りとは
耳鳴りとは、実際には音がないにもかかわらず、耳の中で音が聞こえる症状のことです。耳鳴り自体も本人にとってつらい症状ですが、他人にわかりにくく、生活に支障をきたすこともあります。
(2)耳鳴りの種類
耳鳴りは、病的なものと病的でないもので、次のように分類することができます。
また聞こえる音の種類によって、次のように分類することができます。
(3)耳鳴りの症状
耳鳴りの症状は、音がないにもかかわらず、耳の中で音が聞こえることです。その音は、金属音や電子音のような高音であったり、セミが鳴くような低音であったりします。時計の秒針のように規則正しい音が聞こえる場合もあります。
耳鳴りの音がするために他の音が聞こえにくい、耳が詰まったような感覚があるといった症状もあります。
(4)耳鳴りの原因
音が耳から入って脳へ伝える経路の中で、どこかに障害が生じると、音の振動を電気信号にうまく変換することができなくなるため、脳が感度を上げようとします。その結果、余分な電気信号が脳に伝わり、それが耳鳴りとなって聞こえてしまうのです。
耳鳴りの症状が出るのは、病気が原因であったり、難聴の前触れであったり、ストレスなどで自律神経が乱れることで起こることがあります。
また、花粉症の時期に耳鳴りが起こる方がいらっしゃることから、花粉症も耳鳴りの原因の一つであると考えられます。
(5)耳鳴りの治療法
花粉症の時期に耳鳴りの症状まで現れるという方がいらっしゃいます。
同時期に発症するため、花粉症が原因となって耳鳴りが生じていると考えられます。花粉症で耳鳴りがなぜ起きるのでしょうか。
花粉症で症状が現れることの多い鼻と耳には密接な関係があります。鼻と耳は耳管(じかん)という管でつながっており、耳管は圧力の調整をする働きがあります。
花粉症で鼻水や鼻づまりの症状があると、耳管の圧力調整機能に悪影響があります。耳管の圧力調整がうまくいかなくなり、鼓膜の内外の圧力バランスが崩れると、耳鳴りが起こると考えられます。
また、花粉症は季節的なものではありますが、つらい症状でストレスもたまりがちです。強いストレスも自律神経のバランスを崩し、耳鳴りの原因の一つとなります。
花粉症による耳鳴りを悪化させないためにできることは、花粉症を悪化させないことと体調を整えることです。
花粉症による耳鳴りは、花粉症が原因となっているので、花粉症対策をすることが耳鳴りの解消につながります。
(1)花粉症を悪化させない
(2)体調を整える
花粉症による耳鳴りは、花粉症が治まると自然に治まる可能性がありますが、場合によっては、悪化したり難聴につながったりするおそれもあります。
花粉症も耳鳴りも不快な症状です。治療を受けながら、できるだけ症状を軽くする工夫をしてつらい時期を乗り切りましょう。
花粉症と耳鳴りの関係を知って花粉症対策をすることで、花粉症による耳鳴りが改善することが多くあります。花粉症による耳鳴りは、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。どうぞあきらめないでください。
当院の鍼灸治療では主に耳の中の血流・リンパの流れ・自律神経のバランスの改善を行うことで耳鳴りの症状改善を目指しております。耳鳴りは耳の中の血流・リンパの流れ・自律神経のバランスを改善することで良くなる可能性があります。どうぞあきらめないでください。
当院では花粉症と耳鳴りに対して以下の方針で改善を目指します。
耳の内耳と呼ばれる音を感じる部分に炎症などがおこり、耳鳴りを生じる可能性があります。しかしながら、この部分は検査などではわからないことが多いです。
内耳の部分は薬も効きにくい部分なので対応が困難になります。しかしながら、内耳の状態を変える事は、耳鳴りを改善するためには最優先となります。
特に内耳の有毛細胞と呼ばれる音を感じる為の細胞があります。この細胞が炎症などの影響により傷付き敏感となります。このため、有毛細胞の血流を良くする事により耳鳴りの改善を促します。
喉鼻耳の関係
花粉症の影響で耳鼻咽喉領域にて炎症が起こりやすくなります。耳鳴りが起こる前に、花粉症・風邪をひいていたと言われる方が多いのです。アレルギー性鼻炎や花粉症の方も多くみられます。
咽・鼻の粘膜が弱いと、風邪のウィルスなどが、耳管とよばれる耳につながるトンネルを通って、耳に入ってくることがあります。
この結果、内耳に炎症がおこり、耳鳴りが発生する原因になります。
薬などで、耳の炎症を抑えたとしても、耳鼻咽喉領域に慢性炎症が残る場合があります。このため再発が起こりやすくなります。耳鳴りの症状の改善には、耳鼻咽喉領域を良くする事が重要です。
花粉症と耳鳴りの症状を改善するためには、免疫力を改善する必要があります。
耳鳴りをお持ちの方の耳鼻咽喉領域の粘膜は、必ずしも良い状態とは言えません。咽鼻粘膜の状態が良くない方は、耳鳴りになりやすくもあります。
では粘膜の状態をよくするには、内臓の状態を良くする必要があると考えます。
特に、肝臓・小腸は皮膚や粘膜を強化する働きがあります。この部分を調整する事により、喉鼻の粘膜の状態の改善を行います。
耳鳴りの原因を、耳だけの問題ととらえず、全身の問題として対応する事が重要です。耳鳴りを改善するには、とても大切な事です。
花粉症・耳鳴りは自律神経のバランスを乱します。不安・うつ・不眠・めまい・動悸・息苦しさなどの自律神経失調症の症状を併発しやすいです。
日常生活にも大きな影響が出ます。
自律神経の特に交感神経が過敏になりすぎている状態の方が多いので改善が必要です。
特に、耳や脳に異常がないと言われた方は自律神経の乱れが耳鳴りの原因になっていることが多くあります。自律神経を治療する事が耳鳴りの改善にはとても重要です。
花粉症と耳鳴りの関係を知って花粉症対策をすることで、花粉症による耳鳴りが改善することは多々あります。花粉症による耳鳴りは、しっかりと対応することが改善には大切です。どうぞあきらめないでください。
兵庫県神戸市 TYさん 50歳 男性 自営業
2年前の3月に、突然右耳の閉塞感に襲われ、同時にキーンと高い金属音のような耳鳴りも発症する。耳鼻科で診てもらい、薬を処方されるも、ほとんど改善せず、一生付き合っていくしかないのかと、あきらめかけていた所、横幕先生の事を知り、治療してもらえる事となりました。
最初の診断で先生から、「耳管に炎症があり、のど、鼻の状態も良くない」と言われ、その後の説明で細かく丁寧に話して頂き、「大丈夫、きっと治りますよ」と言ってもらえた時の心の安心感は、いまでも忘れません。先生を信頼して気持ちが前向きになると、こんなにも違うものかなと、治療を重ねていく度に感じる程でした。
治療を始めて3ヶ月くらいで、少しずつ症状も良くなり、少し気を抜いていた所、先生から「今が一番大事な時期ですから、疲れをためたり、無理をしないように」と言葉を頂き、自分の体調管理に気を付け、完治を信じて、現在も通院させて頂いています。
本当に、横幕先生、スタッフの皆様に出会えた事に感謝しております。
ありがとうございます。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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