めまいは、誰もが経験したことのある症状で、つい軽く考えてしまいがちです。
しかし、めまいが何から生じているのか調べてみると、重篤な病気が潜んでいるケースもあるのです。
ひんぱんに症状が出ている場合は、日常生活にも影響を与えることになります。
めまいの症状にもタイプがあり、それによって検査方法も変わってきます。めまいの検査にどのようなものがあるのか事前に知ることは、とても大切です。
このページでは、めまいを治したい方のために、めまいの検査について詳しく説明しております。
【目次】
めまいの症状には、いくつかのパターンがあります。
まず多いのが「回転性のめまい」です。このタイプでは、耳に問題があることが考えられます。
ぐるぐると目がまわり、じっとしているのに、自分がまわっている、あるいは周辺が勝手に動いている感覚にとらわれます。
時と場所を選ばず、いきなり発症しますので、吐き気で気分が悪くなる、耳鳴りや耳詰まりなどの症状をともなうこともあります。
そのままにしておくと、難聴の発症へつながることもありますので注意が必要です。
次に「浮動性のめまい」があります。これは、浮遊感により足もとがおぼつかなくなる、フラつきのせいで、まっすぐに歩けなくなる、といった状況になります。脳の異常からきていることが多く、手足がしびれる、頭痛がするなどの症状も出現します。
また、いわゆる「立ちくらみ」に類するめまいもあります。これは、血圧が関係している場合が多く、原因として全身の病気が隠れていることが考えられます。急に立ち上がったら血の気が引く感覚や、目の前に星がちらつく、あるいは暗くなる症状です。
めまいでは、耳の異常に関する検査がいろいろとあります。耳は身体のバランス感覚を維持する役目もあるのです。
まず問診や平衡感覚の検査をして、めまいが耳の異常からきているのか、それ以外のものかを調べます。
「眼振検査」は、めまいがどの程度のものであるか調べる検査です。眼振とは眼球の揺れを意味し、めまいの症状にともなう動きです。
何かを見ている場合とそうでない場合、頭の位置を変化させるなど複数の条件で、眼振の状態を観察します。
「聴力検査」では、どれくらい音が聴こえているかを調べます。めまいは難聴の症状のひとつであり緊急を要する場合もあるため、その可能性も視野に入れて検査します。低音から高音、聴こえ方のレベル、片耳なのか両耳なのかなど、詳細に確認します。
めまいでは、脳や血圧に関する検査も行います。脳の中でも、小脳や脳幹(のうかん)は運動に関する機能と関係のある部位です。
内耳から脳につながる前庭神経(ぜんていしんけい)や、首から脳内にかけての主要な血管や血液の流れについて検査します。
脳内の血管に血栓や腫瘍があり塞がれていると、血流が悪くなり血液が不足するため、めまいが起こります。脳内の様子を、レントゲンやMRI、CTなどの「画像検査」で詳細に調べます。問題のある血管の場所によっては、外科手術を施すこともあります。
血圧や血液検査も実施します。血行不良や重度の貧血症、糖尿病や神経障害の疾患があれば、その症状としてめまいを引き起こします。また血圧に異常があり血圧降下剤を服用していると、副作用としてめまいを起こすケースもあります。
めまいは、何が原因になっているかを特定することが治療の第一歩となります。さまざまな検査方法があり、それぞれの方に適した治し方が存在します。どうぞあきらめず、ご自分の症状に合った治療を行うことが大切です。
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