文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月29日
花粉症にはさまざまな症状があり、その一つにめまいも含まれています。花粉症と上手に付き合っていくためには、花粉症とめまいの関係について知っておくことが大切です。
花粉症は季節性アレルギー性鼻炎で、鼻水や鼻づまりなどの症状のほか、呼吸器や目にさまざまな症状が現れます。
そして今回ご紹介するめまいもその症状の一つです。花粉に対する反応は個人の体質も大きく影響するため、現れる症状やその程度には個人差があります。
花粉症は、仕事だけでなく日常生活までもままならないほど症状が重くなることもあり、生活の質に大きな影響を与えるアレルギー疾患です。
そのため、花粉症についての知識を持っておくことは、花粉症の改善につなげるために大切なことです。
このページでは、花粉症によるめまいを治したい方のために、花粉症についての知識、そして花粉症とめまいの関係について詳しく説明しております。
【目次】
花粉症はある日突然やってきます。日本国内での花粉症人口は年々増加している傾向にあります。
近年その割合は、スギ花粉症で日本国民の約20パーセントを超えるという報告もあります。また、子どもが花粉症を発症するというケースが増えてきています。
日本の花粉症の特徴としてスギ花粉症が多いことが挙げられます。スギ花粉症の割合は、全花粉症の70パーセントほどにも上ります。
しかし、北海道など北へ行けばシラカバ花粉症、西日本ではヒノキ花粉症が多くなるなど、原因となる花粉には地域差があります。
また、樹木の花粉による花粉症のほかにも、イネやブタクサが原因となっている花粉症も多くみられます。ダニやハウスダストのアレルギーは年中通して症状が出ますが、花粉症は花粉が飛ぶ春や秋を中心に症状が出ます。
花粉症は、花粉をアレルゲンとして体の免疫が過剰に反応してしまうことが原因となって起こります。
アレルギーには、I型アレルギーからIV型アレルギーの4つがあり、花粉症はこのうちI型アレルギーに分類されているアレルギー疾患です。
花粉症では、花粉が鼻やのど、目、皮膚などに付くと、まずそこに存在するマスト細胞(免疫担当細胞)にあるIgE抗体(異物を排除するための抗体)が反応します。
そして、マスト細胞から炎症を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出されます。
ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質は、粘膜や皮膚など花粉が付いた場所を刺激してしまうので、それが鼻水や鼻づまり、目のかゆみや充血などの症状につながります。
花粉症で鼻がつまるとめまいを
引き起こす可能性もあります。
花粉症を発症するとさまざまな症状が出ますが、鼻やのど、目、皮膚などは先にお話しした通り、花粉がそこに直接付くことでアレルギー反応が起こることが発端となっています。
では、めまいについてはどうでしょうか。実はめまいは花粉症の随伴症状の一つだと考えられています。
花粉症のアレルギー性鼻炎は、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)を合併することが多く、その炎症によって副鼻腔と鼻腔が通じている部分が狭くなる、または閉じてしまうといった状態になっています。
この炎症は、鼻水や鼻づまりだけでなく、炎症がどこに広がっているかで頭が重い、頭が痛い、顔が痛い、というような自覚症状が現れます。そしてこれらの症状がさらにめまいを引き起こす可能性があるというのです。
人は常に視覚で得られる情報と、耳の内耳にある平衡感覚をつかさどる器官と、体性感覚(足の裏などから体が感じ取る情報)を合わせて、自分の体の状態を判断します。こうしてバランスを取っているので、これらの感覚が正常に働いていればめまいは感じません。
しかし、人は体調を崩すと外界からの刺激への反応が鈍くなったり、正しい情報が受け取れなくなったりするものです。バランスを取る仕組みは、実は繊細でもあり、どれか一つでも正常でなくなるとめまいが発生します。
花粉症による鼻づまりや頭が重いといった症状は、たびたび集中力を低下させるともいわれています。そのため、情報の処理がうまくいかず、一時的に体がバランスを崩すということが考えられるのです。
そもそも、めまいとはストレスやうつなどといった精神的なものや睡眠不足によっても起こる症状です。花粉症の症状は辛く、仕事やプライベートに支障が出ることもあるため、どうしてもストレスを感じてしまいます。
よって、花粉症の随伴症状としてだけでなく、花粉症のストレスからめまいが生じる可能性もあります。
花粉症からめまいが起こっている場合には、花粉を吸い込んで鼻の粘膜に花粉が付いてしまわないようにすることが一番です。ですから、対策は一般的な花粉症対策と同じです。
また、ストレスによるめまいを予防するためには、趣味やリラクゼーションなど、気分転換を図ることも大切です。花粉症の時期には、休めるときに休み、普段よりもゆったりとした気持ちで過ごすことも大切です。
これらの花粉症対策を取っても、めまいが改善しない場合には、内耳や神経の障害が原因となってめまいが起きている可能性もあります。
花粉症は人それぞれ症状やその程度に差があります。薬の内服だけで症状がコントロールできないときには、減感作(げんかんさ)療法や舌下(ぜっか)療法などといった治療を行うことで、花粉に対して過剰なアレルギー反応が出ないようにすることもできます。
当院では、花粉症からめまいに対して以下の対応を行い改善を目指します。
1.自律神経(交感神経の過敏状態)を改善
当院の鍼灸では、自律神経のバランスの乱れを施術します。花粉症からくるめまいで苦しんでいる方は、交感神経が過敏となっています。常に身体が緊張状態にあるため、休むことができないのです。まずは自律神経のバランスを取り戻すことにより、花粉症からくるめまいの改善を行います。
2.のど・胸・肩・首周辺の緊張の緩和
花粉症からくるめまいでお困りの方は、のど・胸・肩・首周辺の筋肉が固くなっているのが特徴です。のど・鼻は首肩周辺の筋肉を緊張させます。めまいがあると、首を支える力が強くなるので自然と肩こりが強くなります。とてもだるさを感じたり、不安感も強くなるのが特徴です。身体の緊張を緩めることにより、リラックスした状態にして、花粉症からくるめまいを楽にさせます。
3.免疫力の向上
花粉症からくるめまいで苦しんでおられる方は、とてもストレス・疲れやすい体質になっています。また不眠などの症状が続くことも多いです。
この結果、免疫力が低下し、花粉症からくるめまいの症状が強くなるという悪循環を繰り返しています。花粉症からくるめまいを改善するために、免疫力の改善、身体全体を本来の状態へと戻していく必要があります。
花粉症からくるめまいはとても苦しいです。なかなか改善しないのでお悩みの方が多いです。実際、当院に来られるのはそのような方ばかりです。どうぞあきらめないでください。花粉症からくるめまいは、原因を見つけ、しっかり対応することが大切です。
兵庫県川西市 STさん 39歳 男性 会社員
昔から、車・バスなど、どんな乗り物もすぐに乗り物酔いをしてしまうため、それらを使った長距離の移動はストレスに感じることが多かったです。
そして、ここ2~3年は、トイレなど座った体勢から立ち上がる時や、鼻をかんだ後などでも、立っていられないくらいの「めまい・たちくらみ」を感じる事が日常的になり、幾つかの病院をまわりましたが原因不明で、解決策の無い状態で過ごしておりました。
そんな中、インターネットでこちらを知り、半信半疑ながらも、ダメもとで1~2ヶ月通ってみようといった気持ちで通い始めました。初回、先生よりめまいのメカニズムについて説明があり、論理が明確で、以前より気になっていた喉の不調や、風邪のひきやすさを言いあてられ、めまいとの関連性を知ったときには、やっと答えを得ることができたという安堵感がありました。
そして私の場合、2ヶ月程で症状が改善されていき、今では風邪をひいたり、無理さえしなければ、全くといっていいほど、めまいを感じることのない状態になりました。先日、苦手だった東京-大阪間の新幹線の移動の間、ずっと本を読んで過ごせたことが、とても自信になりました。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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