文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月30日
メニエール病とは、繰り返し起こるめまいと聴力の低下、耳鳴りなどの症状を特徴とする病気です。耳の中の内耳という器官に何らかの異常が発生することによって起こります。
厚生労働省の疫学調査によると、メニエール病の平均発症年齢は男性が48.5歳、女性が51.4歳です。
また、60歳以上のメニエール病の発症割合は男性が19.8%、女性が30.2%で、男性よりも女性に発症しやすく、おおよそ60歳以上の女性の3人に1人がメニエール病を発症していると言えます。
メニエール病が進行すると日常生活に支障をきたすほどの耳鳴りや難聴を生じる場合もあります。このページでは、メニエール病について詳しくご説明いたします。
【目次】
メニエール病とは、耳の内耳という器官の障害によって起こる、めまいや耳鳴り、難聴を主な症状とする慢性の病気です。
自分や周りの景色がぐるぐると回って見えるような激しい回転性のめまいや、耳鳴りや耳の詰まった感じ、圧迫感、低音の聴き取りづらさなどの特徴的な症状があります。
メニエール病のめまいは吐き気や嘔吐、冷や汗、動悸を伴うこともあり、めまいの持続時間は10分程度から数時間、起こる頻度は連日から年数回程度と、いずれも個人差が大きいです。
メニエール病の耳鳴りや難聴は、主にめまい発作前や発作と同時に起こり、しだいに増強し、めまいの軽減とともに消失、改善することが多くなっています。たいていは片方の耳に起こりますが、中には両側とも起こる方もいます。
メニエール病の特徴的な症状でもある「めまい」は、メニエール病以外の病気でもみられる症状です。ご自身の症状がメニエール病によるものなのか、メニエール病のチェックシートを使って確認していきましょう。
□ ぐるぐると自分や周囲の景色が回転するようなめまいがある
□ 手足のしびれ、物が二重に見える、ろれつが回りにくい
□ 片耳の耳鳴りや閉塞感、聞こえづらさがある
□ 耳鳴りや難聴はめまいとともに軽減、軽快することが多い
□ クラクラ(立ちくらみ)がある
□ めまいは何度も繰り返す
□ 吐き気や嘔吐を伴うめまいがある
□ 家庭や職場環境の変化やストレス、疲れ、睡眠不足を感じている
いくつ該当するものがありましたでしょうか?該当する項目が多いほどメニエール病である可能性が高くなります。しかし、メニエール病と同じような症状を呈する病気は他にもあり、中には命に関わる病気もありますので注意が必要です。
内リンパ水腫
メニエール病の原因は、耳の中にある内耳とよばれる器官の異常です。内耳とは、耳の中にある「蝸牛(かぎゅう)」、「三半規管」、「耳石器」からなり、耳の奥で骨の中に囲まれた部分のことを言います。
蝸牛には音を感じ取る聴覚機能、三半規管と耳石器には回転の方向や速さなど体のバランス、直線運動や傾きを感じ取る機能があり、これらは「内リンパ液」という液体で満たされています。
メニエール病に関係するのはこの内リンパ液で、内リンパ液が増えることによって耳の中がむくんでいる状態を「内リンパ水腫」といい、これがメニエール病の病態です。
内リンパ水腫は、内リンパ液の産生と吸収のバランスが崩れることによって引き起こされますが、なぜこのようなことが起こるのかは未だ解明されていません。しかし、メニエール病は、ストレスや疲労、睡眠不足などが発症のきっかけとなっていることが多いと考えられています。
メニエール病の対処では、お薬が使われますl。お薬と併せて、発症のきっかけとなっているストレスや疲労の解消、生活習慣の改善を行うことも重要です。
お薬では、めまいの発生を抑えるお薬、吐き気や嘔吐を抑えるお薬などを対症療法として使用したり、内リンパ水腫を改善させる利尿薬や内耳の循環を改善させるお薬などを使用したりします。
お薬でも症状が改善しない場合には、内リンパ液を排出する外科的手術を行うこともあります。
ストレスや疲労、睡眠不足などを解消するには、適度な有酸素運動や規則正しい生活を送ることが大切です。そのほか、メニエール病の発症に脱水が関係していることもありますので、毎日十分な量の水を摂取する水分摂取療法も効果的だと言われています。
メニエール病は、発症のきっかけとなっているストレスや疲労などの改善をしながら、症状に応じた適切な薬物療法や、水分を十分に摂取する水分摂取療法などを行うことで症状を改善させることができます。規則正しい生活や、適度な運動、十分な休息も効果的です。
まずは、メニエール病のチェックシートでご自身の症状を確認してみましょう。
当院ではメニエール病に対して以下のポイントで改善を目指します。薬を使わない安全な方法です。
適切な治療でメニエール病を
改善しましょう。
メニエール病では内耳に何らかの原因で炎症などが起こり、リンパ水腫が起こっていることが多くあります。リンパ水腫の影響により内耳機能が乱れ、メニエール病の症状を引き起こします。当院では内耳のツボに鍼を行うことによりメニエール病の改善を目指します。
本来の状態であれば、例え内耳に問題が起こってもご自身で治すことが出来ます。しかしながらストレス・疲れなどで免疫力が低下した状態ではいつまでも良くなることが出来ません。
メニエール病と診断されるとどうしても耳だけが原因と考えます。耳だけでなく、全身の治療を行うことがメニエール病の改善にはとても重要です。
メニエール病でお悩みの方は、不安・動悸・息苦しさ・うつなどの症状を併発することが多いです。これは自律神経のバランスの乱れによるものです。このような状態が続きますと、メニエール病の症状が増々進んでいきます。自律神経のバランスを戻すことはメニエール病を改善するためにはとても重要です。
メニエール病はとてもつらい病気です。お困りの方が多くおられます。メニエール病は適切に対処を行うことで大切です。どうぞお一人で悩まないでください。
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