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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月30日

耳管開放症

耳管開放症の症状・原因について

耳管開放症は、耳管が開放されたままの状態になり、耳鳴り、耳の詰まった感じや自分の声が大きく聞こえるなどの症状が出ます。

そのため、めまいや難聴が起こるとも報告されています。

耳管開放症は、ストレスが原因で発症することも多いです。男性では頭痛、手足の冷え、立ちくらみなど末梢循環障害や、無気力、神経質など精神面の障害があるようです。

女性も同じく睡眠不足、顔色や立ちくらみなど末梢循環障害や、疲労感、神経質など精神面の障害が起きます。

耳管開放症になって鼻をすすることは要注意です。耳管が開いたまま鼻をすすると鼓膜を引っぱってしまい、鼓膜にくぼみができてしまいます。そのくぼみに耳垢がたまっていき、炎症を起こしやすくなっているので気を付けましょう。

このページでは、耳管開放症を改善したい方のために、耳管開放症の原因・症状・一般的な対処方法について詳しく説明しております。

【目次】

  1. 耳管開放症とは?
  2. 耳管開放症の症状
  3. 耳管開放症の原因
  4. 耳管開放症に対する当院の方針
  5. 患者さんの声

1. 耳管開放症とは?

耳管開放症とは、鼻の奥(鼻咽腔)と耳の鼓膜の内側(中耳)をつなぐ、軟骨と骨でできた耳管と呼ばれる管が、常に開放してさまざまな症状が起きる病気です。

耳管開放症では、耳管の軟骨と骨のつなぎ目の部分は狭くなっており、必要な時以外は閉じた状態になっています。

耳管が閉じていることによって、鼓膜の振動が安定して聞きやすい状態を保っています。また、鼻咽腔には雑菌が多いため、中耳内への雑菌の侵入を防いで、感染が起こらないような仕組みになっています。

耳管開放症では、耳管が開いた状態になります。耳管が開く必要があるのは、どのような時でしょうか?高い山に登ったり、飛行機に乗ったりした時など、耳が詰まる感じを経験したことがあると思います。

大気の気圧が低くなると、鼓膜が中耳の方に押し込まれて、耳が詰まった感じになります。あくびをしたり唾を飲み込んだりすると、耳管が開いて鼻咽腔から中耳に空気が移動し、外気と中耳の気圧差がなくなることで、耳が詰まった感じが解消されるのです。

耳管開放症では、常に耳管が開いているため、呼吸をするたびに鼻咽腔から中耳へ空気が流れます。そのため、耳管開放症は鼓膜の内外で気圧差が生じ、耳が詰まった感じや、自分の声が大きく響いて聞きづらいなどの症状が現れます。

鼻をすすると症状が良くなる「鼻すすり耳管開放症」では、鼻をすすることで鼻咽腔の雑菌が中耳に入り、中耳炎の原因になることがあります。

2. 耳管開放症の症状

耳管開放症の症状では、息を吸ったり吐いたりするたびに、口から鼻へ流れた空気が、開放された耳管を通って中耳へ移動しやすい状態となります。

それによって、中耳の気圧が呼気、吸気で陰圧と陽圧を繰り返し、耳が詰まった感じがします。呼吸のたびに鼓膜が振動するため、聞きづらいという耳管開放症の症状も現れます。

耳管開放症の症状で、最も負担が大きいのは、耳鳴りがなったり、自分の声が耳に響くことです。耳管開放症では口から発した音が、耳の外から鼓膜を振動させるルート。

そして口の中から鼻を通り、耳管を通じて、耳の内側からも鼓膜を振動させるルートの2方向から聞こえます。

そのため、耳管開放症の症状では自分の声が大きく聞こえたり、こもって聞こえたりします。また、声を出さない時には、呼吸音が聞こえるという症状もあります。

耳管開放症の症状では、呼吸に合わせて症状が出たり、治ったりを繰り返し、自分の声が聞こえにくく、コミュニケーションが難しくなる方もいます。

耳管開放症の症状のひとつに、頭を下げて下を向くと、症状が良くなるということがあります。頭を下げると耳管周囲の血管がふくらみ、耳管を圧迫して狭くなるため、耳管開放症の症状が軽減することがあります。

3. 耳管開放症の原因

耳管開放症の原因は、生まれつきの耳管の閉まり方が関わっています。もともと、耳管の閉じ方には個人差があります。

耳管の閉まり方が緩く開放している人から、通常は閉じているものの、何らかのきっかけで耳管開放症になる人もいます。

耳管開放症の原因はさまざまであり、原因不明の場合もあります。

主な耳管開放症の原因としては、風邪に引き続いて起こる耳管の炎症や、副鼻腔炎、耳管付近のアデノイドの肥大、鼻咽腔腫瘍があります。

耳管開放症の原因のひとつに、妊娠やピルの使用もあります。妊婦の5人に1人は耳管開放症になるという報告もありますが、出産後は回復します。

耳管開放症の原因は、ダイエットによって体重が減少すると、耳管周辺の脂肪が少なくなり、耳管が拡がって発症する場合もあります。

4. 耳管開放症に対する当院の方針

当院では耳管開放症でお困りの方の為に以下の方針で改善を目指しております。

1.耳管周辺の筋肉の緊張の緩和

耳管の開閉を行う筋肉が何らかの理由で動きが悪くなっていることがあります。この部分の血流をよくするツボを刺激して、耳管開放症の改善をめざします。

2.首肩の凝りの改善

耳管開放症でお悩みの方の多くは首肩周辺の筋肉が固くなっております。このため、耳への血流が悪くなり、症状が強くなることが考えられます。とてもつらいのでこの部分も改善することが大切です。

3.自律神経のバランス

耳管開放症はストレスなどにより自律神経の乱れによる原因であることが多くありますでは、ストレスを解消し、自律神経の乱れを整えることにより、耳管開放症を改善して行きます。

耳管開放症はとてもつらい病気です。精神的にも大変です。原因を見つけ、しっかりと対処をすることが大切です。どうぞ一人悩まずあきらめないでください。

患者さんの声 耳管開放症・メニエール病

何度も聴力検査をして、メニエール病の検査を行ったのですが、治る気配がありませんでした。先生は耳や鼻を触っただけで、すぐに原因や症状を見つけ出していただきました。まさにゴッドハンドだと感じました。私の場合は初めての治療ですぐに聴力が回復しました。

兵庫県宝塚市 ONさん 25歳 女性 銀行員

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ある日の朝、突然低音の耳鳴りが始まりました。そして、次の日には閉塞感と難聴になり、すぐに耳鼻科へ行きました。そして、突発性難聴だと診断され、その際先生には「突発性は治ると再発はないが、もし再発したらメニエール病だ」と言われました。

授乳中でもあり、ステロイドは抜きで、他の薬を服用したところ、すぐに聴力が戻り、一時は治ったと安心してました。しかし、また耳鳴り、難聴、閉塞感に襲われ、それが4,5日続いては、2,3日ましになったりというサイクルで何度も再発を繰り返し、耳鼻科へは何度も聴力検査をして、メニエール病の検査を行ったのですが、治る気配がありませんでした。

▲クリックして拡大

耳鼻科の先生には、「気持ちの問題だ」と言われ、途方に暮れる中、インターネットで横幕鍼灸院のホームページにたどり着きました。再発してからすぐに横幕鍼灸院へ足を運びました。

そして、先生は耳や鼻を触っただけで、すぐに原因や症状を見つけ出していただきました。まさにゴッドハンドだと感じました。体の中でに何が起きているのか丁寧に説明して頂き、私の場合は初めての治療ですぐに聴力が回復しました。

先生が治療してくださる鍼はほとんど痛みもなく、とてもリラックスできるものでした。これからもお世話になると思いますが、宜しくお願い致します。治療していただき、ありがとうございました!!

*個人の感想であり効果を保証するものではありません。

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