文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月5日
難聴の程度は、自覚がないほどごく軽いものから生活に支障をきたすほど重いものまでさまざまです。
加齢が原因の難聴もありますが、仕事環境や音楽鑑賞など大きな音に長時間触れることも難聴の原因となりうるので、若い方でも発症する可能性があります。
難聴はできるだけ早く対応を開始するのが望ましいのですが、日常生活に特に影響がなければを先送りしてしまうこともあります。
難聴を放置すると症状が悪化する恐れがあるため、難聴に気づいたら早期に対応し、定期的に聴力の検査をして難聴が進行していないか確認しましょう。
しかし、きちんと難聴の対応を行っているにもかかわらず症状が悪化する場合があります。それは難聴が悪化しやすい時期というのが存在するためです。気温や気圧が関連しており、治療中の方も注意が必要な時期です。
気温や気圧の変化は自律神経の働きに影響を与えます。変化の度合いが強いと自律神経(交感神経と副交感神経)がバランスを崩し体調不良につながります。耳の不調も起こりやすくなります。そのため、すでに難聴の症状がある方は悪化する恐れがあります。
難聴が悪化する時期には通常の治療にプラスした対策が必要です。しかし特別難しいことをするわけではありません。難聴が悪化する原因に応じた対処をすることで聴力の維持に努めましょう。
このページでは、難聴でお困りの方のために、難聴が悪化する時期について詳しく説明しております。
【目次】
季節の変わり目も難聴が悪化しやすい時期です。その原因は「気温差」です。
季節の変わり目は気温が安定せず、日々の気温差が大きいことも珍しいことではありません。
寒い季節から暑い季節へ、また暑い季節から寒い季節へ向かうとき、最高気温が昨日と今日で10℃以上違ったり、暑い日・寒い日が交互に訪れたりすることもあります。
短期間で大きな気温変化が繰り返されると、身体がついていけず体調不良を起こしやすくなります。
私たちの身体は気温の変化に対応するため、自律神経がかかわって体温調節を行っています。しかし気温変化が大きいと自律神経に負担がかかり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてさまざまな不調が出やすくなります。
自律神経の乱れは聴力にも影響し、難聴を悪化させることがあります。
季節の変わり目は、「気温差」が大きいことにより自律神経のバランスが崩れ、難聴が悪化しやすい時期です。日々の気温差に気をつけて過ごしましょう。
お天気がよくないときは、「気圧の変化」により難聴が悪化することがあります。お天気が影響している体調不良を「気象病」と言います。
お天気には気圧が密接に関係しており、天気予報で高気圧・低気圧という言葉がよく用いられます。気温の変化があるときだけでなく気圧の変化に対しても自律神経が活発に働きますが、急激な気圧変化があると自律神経のバランスが崩れることがあります。
梅雨・台風・豪雨は気圧の変化により体調不良の原因となることが多く、これらが発生しやすい夏から秋は難聴が悪化する時期とも言えます。体調の変化からお天気を予測する方もいます。
高い山に登ったときや飛行機に乗ったときなどに耳が詰まった感じがするように、耳は気圧の変化に対して敏感です。耳には気圧の変化を感じ取るセンサーがあり、気圧の変化に適応しようとします。
お天気が良くないときは低気圧のことが多く、気圧が低いと細胞や血管が膨張し、神経を圧迫してしまいます。耳でも同様のことが起こり、聴力に影響を与えます。もともと難聴がある方は耳の機能が低下しているので、より気圧の影響を受けやすく症状が悪化することがあります。
お天気がよくないときは「気圧の変化」のために難聴が悪化しやすい時期です。できるだけ耳に負担がかからないよう過ごしましょう。
(1)「血流の悪化」が原因と考えられるとき
寒さによる血流の悪化を改善し難聴の悪化を防ぐためには、身体を温める工夫をしましょう。
腹巻やマフラー、ネックウォーマーなどでお腹や首周りを温める、ゆっくり湯船につかる、軽い運動をすることなどで血流の改善が期待できます。
また、温かい飲み物や食べ物などで身体の中から温めることも、血流の改善につながり難聴悪化を防ぐ対策となります。
(2)「気温差」が原因と考えられるとき
季節の変わり目は気温差が大きいこともよくあるため、衣服で調整するなど気温差によるストレスを小さくし、自律神経に負担をかけない工夫をしましょう。
気温差にできるだけ左右されないよう、バランスのよい食事や十分な睡眠をとり、生活リズムを整えておくことも大切です。日々の気温をチェックし、気温の変化に意識を向けることも対策の一つとなります。
季節の変わり目だけでなく、エアコンを使う時期も気温差に注意が必要です。エアコンを使用する際は室内外の温度差が大きくなりすぎないよう設定温度に注意し、上着やひざかけを使うなど気温による影響を小さくする工夫をしてみましょう。
また、補聴器は結露や静電気により機能が低下することがあるため、気温差の大きい環境下ではていねいに手入れすることが必要です。
3)「気圧の変化」が原因と考えられるとき
お天気がよくないときに難聴が悪化している場合は、耳をマッサージしたり引っ張ったりするなど、気圧変化による影響を小さくする工夫をしましょう。
また、ゆったりと過ごし心身ともにリラックスすることは、自律神経を整え症状を緩和することにつながります。
毎日天気をチェックして、雨の降り方や台風の発生などを早めに知ると心構えができ対策が立てやすくなります。
難聴を悪化させないために気温や気圧を意識しなければなりませんが、悪化しやすい時期を乗り越えるための対策は特別難しいことをするわけではありません。難聴でない方も気温や気圧の変化に対して自然に行うような対処法です。プレッシャーを感じず、自身の身体を大切にするという考えで難聴の悪化を防ぎましょう。
当院では、難聴に対して以下の対応を行います。
難聴の多くは、内耳と呼ばれる耳の期間の不調によって起こります。
この結果、音を聞く蝸牛(かぎゅう)の働きが悪くなり聞こえにくくなる可能性があります。
このため、まず内耳のリンパ液の改善及び血流を改善が重要です。
自律神経のバランスが乱れると難聴が強くなりがちです。
鍼灸により自律神経のバランスを整えることを目的とします。難聴の改善のために自律神経のバランスを整えることはとても大切です。
免疫力を改善することは早期の改善にとって重要です。どうしても難聴の症状ばかりに目が行きますが、ご自身の身体を全体的に強くするということがとても重要です。
当院では生活習慣の指導を合わせて行いながら、難聴の改善を目指していきます。
難聴はさまざまな要因に影響を受けやすい病気です。難聴が悪化する時期を知ることにより、難聴しっかりと対応していくことが大切です。難聴は、しっかりと原因を見つけて、対応することが重要です。お一人で悩まず、どうぞあきらめないでください。
兵庫県神戸市西区 EIさん 36歳 女性 主婦
9年程前、ある日突然、低音感音性難聴を発症して以来、体調によって聴力の低下、耳の閉塞感、音の響く感じといった不快症状が出たり治まったり・・・を繰り返してきました。
いつもは2週間程度で治まっていたこれらの症状が、昨年春頃からは全く回復せず、それに加えて秋頃からはふらつき、年末には酷いめまいと耳鳴りまで起こるようになってしまいました。
聴力低下の心配、耳に入る全ての音に対する違和感、めまいがいつ起こるか分からない不安でとても落ち込んでいたのですが、何か良くなる方法はないかとネットで調べるうちに、横幕鍼灸院のHPにたどりつきました。
まず初診時に横幕先生から症状が起こる原因や、回復への道筋を分かりやすく示して頂けました。これまで通ってきた耳鼻咽喉科では、「慣れるしかない、お薬で対処するしかない」と言われていたのすが、横幕先生からは「大丈夫、良くなります」と心強い言葉を頂き、鍼治療は初めてでしたが治療内容や途中経過も納得ができたおかげで、毎回リラックスして治療を受けています。
通い始めて数回はそれほど大きな変化は感じなかったのですが、長年の症状なのでとにかく焦らず前向きに考えるようにし、気がつけばだんだんと症状が和らぎ始め、通院をはじめてから7カ月経った現在は、それぞれの症状が本当に楽になりました。
今でも月に数日、体調や天候の影響を受けて症状が出てしまう事はありますが、長引く事もなく、精神的にも随分元気になりました。治療の痛みもほとんど感じませんし、とても丁寧に施術をして頂いていると感じます。
贅沢かな、とも思いますが、更に良くなるようにこれからもお世話になるつもりです(*^_^*)どうぞよろしくお願いいたします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
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