難聴の原因は、さまざまです。
音を聞く役割を担っている場所のうち、どこが障害を受けているか、なぜ障害を受けたのかによって、難聴の症状、つまり聞こえ方や程度が異なります。
難聴を放置しておくと、聴力の回復が難しくなります。聴力を回復させるには、難聴の原因について知り、早めの対処をすることが大切です。
このページでは、ご自身やご家族の難聴でお困りの方のために、様々な難聴の原因について詳しく解説しています。
【目次】
耳は、耳の穴から鼓膜までを外耳、鼓膜から内側の耳小骨(じしょうこつ)のある部分を中耳、さらに内側の部分を内耳と言います。
内耳には音を信号に変換する役割のある蝸牛(かぎゅう)や、平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器(じせきき)があり、信号に変換された音が聴神経に伝わって、音として聞こえます。
音が聞こえる仕組みの中の、いずれかの部位に病変が生じることが難聴の原因となります。
難聴の原因となる病変がどの部位にあるかによって、難聴は大きく分類されます。
難聴の原因はさまざまで、多岐に渡りますが、身近に起こりやすい難聴の原因について、いくつかご紹介します。
伝音難聴の原因は、外耳から中耳に何らかの病変が起きたり、鼓膜が傷ついていたりすることなどが挙げられます。
それにより、内耳まで音を十分に伝えられなくなって難聴が起こります。伝音難聴では、音が十分に伝わらないため、手で耳をふさいだときのような小さい音で聞こえます。
伝音難聴の原因には、遺伝性や耳小骨の奇形、妊娠中の薬の副作用などによる先天的なものと、外耳から中耳に起きた病変による後天的なものがあります。
外耳炎や中耳炎による伝音難聴は、一時的で治療によって治ります。しかし、繰り返した場合には中耳に障害を起こし、聞こえづらさが残ってしまう場合もあります。
■耳垢による詰まり
耳垢がたまることにより聞こえにくくなるもので、高齢者に多いようです。
■外耳炎
耳かきのしすぎで、外耳に傷ができ傷口から細菌が入り、炎症を起こします。また、お風呂やプールで耳に水が入ると外耳炎になることがあります。
■化膿性中耳炎
子どもがかぜをひいたときに起こりやすく、喉や鼻からウイルスや細菌が中耳にまで感染することによって起こります。急性化膿性中耳炎の治療が十分に行われていないと、鼓膜に穴があき、慢性化し、感染が大きくなり難聴が悪化します。
感音難聴の原因は、内耳から聴神経・脳に何らかの障害が起こり、音を信号として伝えられなくなることです。
感音難聴の原因には、先天性のものと後天性のものがあります。
■突発性難聴の原因
突発性難聴の原因は、ウイルス感染、血液循環障害、代謝障害、蝸牛内のストレスなどが言われていますが、明らかな原因はわかっていません。つまり、突発性難聴は、ある日突然、片側の耳に、原因不明の感音難聴を発症する病気ということです。
突発性難聴の聞こえにくさの程度は重症で、ほとんどの場合、耳鳴り、回転性のめまい、吐き気や嘔吐を伴います。患者さんの数は増えており、その発症原因にストレスによるものも考えられています。
■騒音性感音難聴の原因
騒音性感音難聴の原因は、大きい音にさらされることです。音の強さや難聴を発症した状況で、以下の3つに分類されます。
①音響外傷:突然、衝撃的に大きい音にさらされたことによって起こります。近くで爆発音や発砲音を聞いたときなどに、難聴に耳鳴りや耳が詰まった感じを伴うことがあります。
②急性音響性感音難聴:以前に同じぐらいの大きさの音を聞いたことがあるにもかかわらず、ロックのライブ会場や、工事現場のハンマーや削岩機の音を聞いて、突然発症するものです。
③騒音性突発難聴:長年、工場などで騒音にさらされた生活をしていることによって起こります。突然に片側の耳に重症の難聴を発症します。
■メニエール病
メニエール病は、内耳のリンパ液のバランスが関係していると考えられており、平衡感覚と聞こえに影響するようです。
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