文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年2月17日
めまいとは、自分の意志とは関係なく突然目の前が暗くなったり、ふわふわとしたり、ぐるぐるまわったりして気分が不良になる現象です。時に嘔吐やしびれなども同時に引き起こします。
めまいの多くは平衡感覚に何らかの異常が発生し、視野が乱れたり、体のバランスを保てなくなったりといった症状も引き起こします。
誰しも経験する可能性がある「めまい」ですが、40代以降の女性に多い傾向があります。めまいを経験された方はむしろ心筋梗塞や脳梗塞よりも多いかもしれません。
そんなめまいですが、緊急性や死に至る可能性が低いことから重要視されない傾向にあります。
めまいの症状は軽いものから重いものまで様々です。原因も耳や脳にある場合や、ストレスなどの影響で自律神経が乱れた結果生じているものまで人それぞれです。原因が多岐に渡るために、専門外だと診断がつきにくく見逃される原因も多くあるということです。
そして、めまいでお困りの方にとって最も難しい点は、「めまい」という症状で気分が不快なだけで肉体的にも精神的にもつらいにも関わらず、そのことを他人に理解してもらいにくいという点です。
めまいのつらさと付き合うためには、めまいの基礎知識や向き合い方、対処方法について知ることが大切です。このページでは、めまいのつらさでお困りの方のために、めまいの基礎知識や向き合い方について詳しく説明しております。
【目次】
まずはめまいの基礎知識についてお話ししましょう。お困りの症状の全体像を知ることは、めまいとうまく付き合う、またご自分の体をコントロールする上でも、とても大切なことです。
(1)めまいの種類
めまいの種類は、大きく3種類に分けられます。
これらはめまいの原因となる体の部位の違いや元となっている原因疾患によって感じ方が違ったりします。特に上の2つのめまいの感じ方については、質問として聞かれることも多く、ご本人の感じ方も異なるものです。
(2)めまいの原因
めまいの原因の多くは、耳か脳にあると考えられています。具体的には耳の中の内耳に問題がある場合やメニエール病、脳梗塞やくも膜下出血によって現れる症状の一つであることが多く、ごく稀に心臓の弁膜症による失神を起こす予兆としてめまいを訴える方もいます。
高血圧や脱水、熱中症、低血糖や貧血などでも同様にめまいの症状が現れますが、疲れやストレスなどにより自律神経の乱れを招き、めまいを引き起こすこともあるため、ご自身でも体調の管理などにより軽減できる場合もあります。
(3)めまいの症状
それぞれのめまいの感じ方は、以下のように表現され、どの様なめまいだったのかという表現がめまいの原因を突き止めることもあります。
時に嘔吐や嘔気、耳鳴りや失神を伴うこともあります。
(4)めまいの対応法
めまいの対応はお薬が中心になります。めまいの原因となる病気がわかっている場合は、その病気に対する方法が選択されます。
他にも対処法としてのリハビリ、平衡機能を改善させる訓練、日常生活上の動作において左右均等となる様に気をつけることが重要となります。原因がわからない場合や、めまいにプラスしてほかの症状がある場合はその症状を和らげる方向で治療が進められます。
平衡機能を改善させる訓練の具体例としては、頭の位置を変えることに慣らして行く必要があります。首を左右にふる、上下左右に曲げる(心臓の弁が悪い方にはオススメしません。)と言った動作をゆっくり行い、目と頭の位置を変えることに体を慣らしましょう。いつでも座れる様に、また支えがある場所で行う様、万全の態勢でしましょう。
めまいのつらさを人に伝えるポイントを知りましょう。家族や友人などに自分のつらさを理解してもらえると、心が少し軽くなります。より自分の状態をわかってもらうことにもつながります。
上記のポイントをふまえて、自分のめまいを観察してみましょう。気づいた点・その日の行動・睡眠時間なども合わせて記録しておくと、後から分析することができます。
めまいに対して、体調管理を怠っている、大げさだ、などと心無い言葉を浴びせる方もいらっしゃいます。その心無い言葉により精神的なストレスがさらに大きくなり、めまいが良くならないということもあります。できるだけご自分の症状を整理して言える様になっておくことが重要です。
めまいの改善に向けて、すぐにでもできることがいくつかあります。日常生活の中のできる範囲で行い、めまいのつらさを和らげることができる注意点についてお話ししましょう。
(1)規則正しい生活をする
不規則な生活習慣が、少しずつからだやこころに負担をかけている恐れがあります。早寝早起き・適度な運動・バランスのよい食事など、規則正しい生活を心がけてみましょう。
(2)ストレスをためない
楽しく過ごせる時間を増やしましょう。軽い運動などはストレス発散にもなり、集中することでめまいの存在を忘れることもあります。また十分な睡眠をとることは、ストレスの軽減にも大変重要です。
(3)からだを冷やさない
冷えは万病のもとです。冷えて血流が悪くなると、耳や脳の機能が低下してしまい、めまいにつながる恐れがあります。体を温めて、十分に血液を全身に送りましょう。
(4)無理をしない
めまいが起きたときは、できるだけ安静にしましょう。めまいが起きている状態で動き回ることはとても危険です。
横になる、腰掛けるなどゆったりとした姿勢で、深呼吸などをして休みましょう。回転性のめまいの場合には目を閉じてみるのも効果的です。
めまいのつらさとの向き合い方について考えてみましょう。
めまいは数値にして表せるものではありません。お困りの方が感じているめまいの感覚を、他者と共有することはできません。
そのため、自分のつらさをわ分かってもらえないという苦しみを抱えている方が多くいらっしゃいます。めまいの症状が重いと、心も沈みがちになりどんどん悪循環に陥ってしまいます。
治療してすっきり治ることが一番良いのですが、そうはいかないことが多いのが「めまい」の厄介なところです。
どういうときにめまいが起きるのかが分かってきたら予想して備える、日常生活に支障が出ている場合なら、周りの協力を得て助けてもらうなど、自分流のめまいと上手に付き合う方法を探すことも大切です。
当院では以下にてめまいの改善を目指します。
めまいにおいては内耳の血液循環とリンパ液の循環が悪くなることにより起こることが考えられます。ここは検査ではわかりにくい部分です。
こちらを改善するツボを優しく刺激します。内耳の血液循環とリンパの流れの改善を目指します。
身体が緊張状態になるとリンパ液の流れも悪くなりより症状が強くなります。めまいの方は自律神経のバランスが乱れやすくなります。交感神経が強くなりすぎるため、様々な不調が出やすいです。
これらを改善するため、自律神経のバランスを整える鍼灸を行います。
免疫力の低下のため、めまいの症状が改善しにくい状態になります。
ご自身の免疫力を上げることは、めまいの改善には重要です。
当院では薬を使わずに免疫力を上げ、めまいの改善を目指します。
めまいはとてもつらい症状です。自分のめまいを観察し、きちんと向き合うことが大切です。めまいは様々な要因が重なって起こることが多いです。めまいは、原因を見極め、しっかりと対応することがとても大切です。あきらめがちになりますが、どうぞあきらめないでください。
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