耳鳴りとは、外からの音刺激がないにも関わらず、響くような音を感じる状態をいいます。
ひとによって耳鳴りの感じ方はさまざまで、たとえば「キーンと高い音」や「ゴーンと響く音」などと表現されます。
平成25年国民基礎生活調査によると、耳鳴りを自覚している方は、男性で1,000人中26.3人、女性で1,000人中34人となっています。
耳鳴りがあると、会話が聞き取りづらかったり休息がとれなかったりするなど、日常生活に支障をきたします。
耳鳴りの原因は内耳にあることがほとんどですが、中には早急な治療を必要とする病気が隠れている場合もあります。
からだの不調を見逃さず適切な治療を受けるためには、検査によって耳鳴りの原因を明らかにすることが必要です。耳鳴りの検査方法は多岐にわたり、耳鳴りでお困りの方の状態に合わせた検査が選択されます。中には、耳鳴りの検査自体が治療となるものもあります。
耳鳴りの検査方法を知ることは、耳鳴りを治すためにとても大切なことです。このページでは、耳鳴りを治したい方のために、耳鳴りの主な検査方法について詳しく説明しております。
【目次】
聴力検査では、耳鳴りの症状に聴力の低下が伴っていないかを調べます。
■純音聴力検査
耳の聞こえを調べる検査です。オージオメータという機械が出す音が聞こえたらボタンを押します。
機械からは125ヘルツの低い音から8,000ヘルツの高い音まで幅広く流し、どこまで聞こえるかを記録します。
■語音聴力検査
聞こえる音が正確に聞き取れているかを調べる検査です。検査を受ける方はヘッドホンを装着し、聞こえてくる「ア」や「イ」などの単音を用紙に書き留めていきます。音の聞き取りが終了したら正答率を確認し、耳の聞こえの程度を判断します。
純音聴力検査や語音聴力検査でさらなる精密検査が必要と判断された場合には、内耳や脳幹に異常がないかを調べるために、次の検査を行うこともあります。
耳鳴りは、社会生活の変化やストレスなどの心理的要因がきっかけとなり起こっている場合があります。
心理検査は、ほかの検査で明らかな原因が見つからない際などに実施されます。
心理検査では、耳鳴りでお困りの方が今どのような心理状態にあるかを把握します。
そしてその状況が少しでも改善できるような治療方針を決定するために、とても大切な検査です。
心理検査にはアンケート形式や、ある作業を通したものなど、いくつかの種類があり、それらを組み合わせて総合的に把握していきます。
耳鳴りの検査方法は、耳鳴りの症状やその方がおかれた環境などに合わせて適宜変わっていきます。検査を重ねることで、より正確に耳鳴りの原因を把握でき、耳鳴りを治すために役立ちます。
耳鳴りの治療の効果を把握するためにも、定期的に耳鳴りの検査を受けることが大切です。耳鳴りは、適切な治療を受けることで、軽減することができます。どうぞあきらめないでください。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
078-891-3590
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~13:00 | ○ | 休 | 休 | 休 | ○ | ○ | ○ |
14:00~17:00 | ○ | 休 | 休 | 休 | ○ | ○ | 休 |