厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査の概況によると、めまいを自覚している方は男性が1,000人中13.5人、女性は1,000人中31.2人と、女性に多い傾向にあります。
めまいには、ぐるぐる回るように感じる「回転性めまい」や、ふわふわした「浮遊性めまい」など、いくつかの種類があります。
ただ、同じタイプの症状であっても、めまいを起こす原因が違えば、めまいの治療方法も異なってきます。
一般的に、めまいの原因となる病気を治療すれば、めまいの症状も軽快していくでしょう。
しかし、中にはめまいの治療が長期間に及び、度重なる通院が負担となるなどして、めまいの治療を中断してしまうケースも少なくありません。
ご自身が受けるめまいの治療方法がどのようなものかを把握していれば、治療の経過を予測しながら、納得してめまいの治療に向き合うことができます。
めまいの治療方法を知ることは、めまいを治すためにとても大切なことです。このページでは、めまいを治したい方のために、めまいの治療方法について、原因となる病気ごとに分けて詳しく説明しております。
【目次】
良性発作性頭位変換性めまいは、内耳にある耳石の位置がずれたことでめまいが起こっているため、耳石の位置を元に戻す方法を行います。
次の姿勢を番号順にそれぞれ30秒ほど行えば、ほとんどのめまいの症状は治まるとされています。
(1)座った姿勢で、めまいが起こる方向に頭を45度回転させます
(2)頭の角度を保った状態で寝転びます
(3)頭を反対側の同じ角度になるまで回します
(4)次に、床と耳が平行になるまで頭を回します
(5)続いて、顔が床に向くように頭とからだを回します
(6)頭を一定方向に回した状態のままからだを起こします
(7)からだを起こし終わったら、顔を真正面に向けます
メニエール病では、内耳を満たすリンパ液が過剰になり、平衡感覚を維持する機能が低下するためにめまいが起こります。
メニエール病が原因となるめまいの治療は、薬による対症療法が基本で、まれに手術によってリンパ液の排出を促す場合もあります。
メニエール病の治療に用いる薬には、
めまいの症状がひどい場合は、抗めまい薬を点滴して症状の改善を図っていきます。薬によってめまいの症状を緩和しながら、ストレスなどめまいの原因と考えられる生活習慣の改善を行います。
メニエール病の発病からすぐに治療を開始できれば、早期のうちにめまいの症状は改善が見込めるとされています。場合によっては治療期間が長期に及ぶこともあります。
その場合でも、途中で中断せずに、不安に思うことや疑問は、かかりつけ医にその都度相談しながら、治療を継続するようにしましょう。
突発性難聴は、突然耳の聞こえが悪くなり、めまいを伴う場合もある病気です。
明らかな原因が解明されているわけではありませんが、難聴やめまいの症状が現れてすぐに治療に取りかかれば、症状の改善が見込めるとされています。
突発性難聴が原因で起こるめまいの治療方法は、ステロイド薬の点滴や内服が主となります。
このほか、めまいの症状に対して、抗めまい薬や循環改善薬、ビタミンB12などを投与していきます。
突発性難聴では、ステロイド薬の点滴は1週間前後続ける必要があり、また安静を保つために入院して治療を受けることを勧められることが多いでしょう。しかし、安静が保たれ、そして通院をきちんと行えるのであれば、外来での治療も可能といえます。
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