文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年1月28日
良性発作性頭位めまい症(Benign Paroxysmal
Positional Vertigo: BPPV)とは、頭の位置が変化することにより、回転性のめまいが生じる病気です。
耳が原因で起きるめまいの中で最も高い割合を占めます。
良性発作性頭位めまい症の原因は、耳の中にある「耳石(じせき)」が剥がれ落ちて別の場所に移動してしまうことが原因と考えられています。
他のめまいが起きる病気と異なり、良性発作性頭位めまい症では、安静にしているより動いたほうが症状を改善しやすいと言われています。
良性発作性頭位めまい症を改善するためには、良性発作性頭位めまい症の症状・原因について知ることが大切です。
このページでは、良性発作性頭位めまい症を改善したい方のために、良性発作性頭位めまい症の症状・原因について詳しく説明しております。
【目次】
良性発作性頭位めまい症とは、頭を動かすことにより回転性のめまいが生じる病気です。
このめまいは一過性のもので、短時間でおさまります。めまいが1分以内でおさまるようであれば、良性発作性頭位めまい症の可能性が高いといえるでしょう。
良性という名前からもわかるように、良性発作性頭位めまい症は命に関わる病気ではありません。
しかし、いつめまいが起きるかわからない恐怖やこの先どうなるのかという不安は日常生活に支障をきたす恐れがあります。
良性発作性頭位めまい症は、更年期以降の女性に多く見られます。その理由として、女性ホルモンの影響が考えられます。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に関わっています。
加齢によりエストロゲンの量が減少すると骨密度は低下します。炭酸カルシウムからできている耳石も同じように影響を受けもろくなり、剥がれやすくなってしまうのです。
良性発作性頭位めまい症の原因は、耳石(じせき)にあります。「耳石」とは、字の通り「耳の中にある石」です。この石は本来、内耳の「耳石器」におさまっています。
この耳石が何かのタイミングで剥がれ落ちて、近くの「三半規管(さんはんきかん)」に入ってしまうことがあります。三半規管は平衡感覚を司っているので、異物である耳石が入り込むことで刺激され、めまいという症状が現れます。
耳石器から剥がれ落ちた耳石が、三半規管に入り込む
↓
頭を動かすことで、三半規管内の耳石がコロコロと転がる
↓
耳石が動くことで三半規管内を満たしているリンパ液の流れが乱れる
↓
体が動きを止めても、耳石の影響でリンパ液は揺れ続ける
↓
体が動き続けていると脳が錯覚する
↓
めまいが生じる
耳石が剥がれ落ちる危険因子には、以下の様なものが挙げられます。
めまいはその原因によって大きく、中枢性めまいと末梢性めまいの2種類にわかれます。
中枢性めまいは脳などが原因で起こり、脳出血や脳梗塞の可能性もあるため、早急に対応が必要になります。一方、末梢性めまいは耳などが原因となって生じるめまいです。
良性発作性頭位めまい症の検査は、まずは中枢性めまい症を否定する検査を行うことからはじめます。手足のしびれやろれつが回わらない、話しにくいなどの症状は脳が関係する中枢性めまい症の特徴です。
脳に異常がないことが明らかになったら、良性発作性頭位めまい症では、眼振(がんしん)という目の揺れや回転に特徴的な症状が表れますので、めまいの起きるときに特徴的な目の揺れや回転がでてないかを「眼振検査」によって診察します。
「眼振検査」では、専用の特殊な眼鏡を装着し、座った状態や仰向けに寝た状態で頭の位置を変化させることで表れる眼振や、急な頭の位置の変化で表れる眼振を観察します。
良性発作性頭位めまい症と同じ、末梢性めまいに代表されるめまいに「メニエール病」があります。
良性発作性頭位めまい症とメニエール病の大きな違いは、聴力の低下の有無です。良性発作性頭位めまい症は聴力が低下することはありませんが、メニエール病は難聴などの聴力低下、耳鳴りや耳閉感などの聴覚症状を伴います。
特に、メニエール病の初期では低音域の音が聴こえづらくなるという特徴があります。これは、メニエール病が内耳という耳の中の組織が原因で起こる病気だからです。
また、良性発作性頭位めまい症では頭の位置の変化によってめまいが引き起こされることがありますが、メニエール病では頭の位置に関わらずめまいが引き起こされます。
良性発作性頭位めまい症では、理学療法・運動療法・お薬などがあります。良性発作性頭位めまい症は、安静を心がけても、耳石が三半規管内にいる限り、病状はなかなか良くなりません。逆に、めまいが起きるとしても頭を動かして三半規管に入り込んだ耳石を追い出すことが、症状の改善につながります。
良性発作性頭位めまい症では、お薬が処方される場合もあります。しかし、このお薬は根本的に良性発作性頭位めまい症を良くするものではありません。めまいや吐き気などの症状を一時的に和らげることが目的となります。
時間はかかりますが耳石は三半規管内で溶けてなくなっていきます。そのため、自然治癒の経過をたどる場合も多くあります。ただ、再発しやすいとも言われているので、ストレスを溜めないように心がけ、適度に運動するようにしましょう。
良性発作性頭位めまい症は、めまいが起きる姿勢をあえて繰り返しおこなうことで、頭を動かしてもめまいが起きなくなるという事が知られています。
安静にしていたらそのうち治るかもしれませんが、何ヶ月かかることもあります。
三半規管に入り込んだ耳石を追い出す方法として、起きたり寝たりと姿勢や頭の位置を変えることで強制的に三半規管から耳石を追い出す方法です。効果が100%とはいえませんが、良性発作性頭位めまい症には有効とされています。
左右どちらの耳に異常が起きているかを確かめてから行う必要があります。動作自体は簡単なものですが、自己流で行うことは避けましょう。
当院では以下にて良性発作性頭位めまい症の改善を目指します。
良性発作性頭位めまい症においては内耳の血液循環とリンパ液の循環が悪くなることにより起こることが考えられます。ここは検査ではわかりにくい部分です。
こちらを改善するツボを優しく刺激します。内耳の血液循環とリンパの流れの改善を目指します。
身体が緊張状態になるとリンパ液の流れも悪くなりより症状が強くなります。良性発作性頭位めまい症の方は自律神経のバランスが乱れやすくなります。交感神経が強くなりすぎるため、様々な不調が出やすいです。
これらを改善するため、自律神経のバランスを整える鍼灸を行います。
良性発作性頭位めまい症の方は免疫力の低下のため、症状が改善しにくい状態になります。
ご自身の免疫力を上げることは、良性発作性頭位めまい症の改善には重要です。
当院では薬を使わずに免疫力を上げ、良性発作性頭位めまい症の改善を目指します。
良発作性頭位めまい症の症状はとてもつらく、いつめまいが起こるのか?との不安も付きまといます。良性発作性頭位めまい症は原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないで下さい。
Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
めまいで日常生活が困難、乗り物に乗れない、ひどい首コリ、お腹の調子が悪い、不安感
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
仕事ができない、食後めまいで動けない、イライラ感、目覚めてる状態が嫌
Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
何故このような状態になっているのか分からなかったことを先生が丁寧に教えて下さり、原因があること、治療可能であることを理解出来たのがとても救いだった。自分の辛さに共感してもらえていて、どれだけしんどいか理解してもらえているということに安心した。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
いつもプロフェッショナルな仕事を先生、スタッフの方々に見せていただいております。いつもありがとうございます。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
兵庫県神戸市須磨区 HRさん 73歳 女性 主婦
1昨年3月、突然めまいがして、びっくり致しました。近くの専門院で治療を受け、数ヵ月過ぎましたが症状が治らず、その内、耳鳴りもして来ました。
とても不安で苦しい毎日の時、息子が横幕鍼灸院の事を知らせてくれました。全国から患者さんが来られると云う事でした。
鍼治療を一度もした事がなく少し不安でしたが、先生の治療院を訪れてとても安心致しました。静かで美しくゆき届いた院内、横幕先生初めスタッフの皆様の優しく誠実な対応、ほんとうに安心致しました。腰痛も慢性的にあり、先生にお話ししました。先生はくわしくていねいに説明して下さり、耳鳴は治るのに時間がかかる事をおっしゃって下さいました。
通院して8ヶ月ぐらいになりますが、日々、体調が良くなって行くのが分かります。耳鳴も音が小さくなり、気にならなくなりました。腰痛も大好きな散歩や小旅行が出来るぐらい回復しました。横幕先生に感謝の気持ちでいっぱいです。これからもゆっくり気長に治療を続けたいです。よろしくお願い致します。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
土曜日・日曜日も診察しています。
当院は完全予約制です
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